浮気した妻や夫との再構築成功のために抑えておきたい9つのポイント

浮気した妻や夫との再構築成功のために抑えておきたい9つのポイント

パートナーが浮気をしたからといって、すべての夫婦が離婚を選択するわけではありません。

もちろん、過去の浮気歴だったり今回発覚した浮気年数&状況によっては、離婚一択しかない場合もあります。子供が小さかったり経済的な理由や自分を取り巻く環境を考えて、また何よりパートナーへの愛情があると再構築を選ぶ人もいるでしょう。

探偵事務所の調査によれば、パートナーとの再構築を希望する人の割合はおよそ60%と意外と多いのですが、一口に再構築といっても実際には思ったよりもスムーズにいかないもの。

ここでは、再構築を成功に導くためのポイントをご紹介していきます。

愛情があるからこそ難しい。再構築には我慢と覚悟が必要

愛しているからこそ、様々な苦しみとの葛藤の連続になってしまうのが再構築。

パートナーに浮気をされた過去を思い出してつい疑ったり暴言を吐いたり。そんな自分に嫌悪感を抱いてイライラしてしまったり……まさに悪循環の連続です。再構築が難しい理由は、主に下記の3つ。これを乗り越えるには、長い時間と忍耐が必要になります。

信用できなくなる

パートナーに繰り返し嘘をつかれて浮気されていたわけですから、「再構築したから信用しなきゃ」というのも難しい話。残業で帰りが遅くなったり休日出勤のたびに「本当に仕事なの?」「また誰かと浮気をしているのでは?」と疑い、スマホの着信音などにも敏感に。

再構築中で浮気をした側のパートナーの中には、スマホのロックを止めたり夫婦共通のパスワードでロックするなどして、誰とどんなやりとりをしているのか常に開示して信用を取り戻す努力をしているケースもあるようです。

以前のように心から信用することができず、常に疑ってしまう場合、自然とパートナーに対する言動にも表れてしまいがち。結果、夫婦関係がぎくしゃくした状態が続くことになります。

フラッシュバックがある

浮気を疑っていた頃や浮気調査時の嫌な記憶がフラッシュバック(フラバ)してしまい、平静ではいられなくなくなる人も多いようです。

フラッシュバックは突然で、スムーズに再構築が進んでいる人にも起こるのが厄介なところ。この時ばかりは「どうして自分ばかりこんな辛い思いを……」「あいつが浮気するから悪いんだ!」など、パートナーを心底憎く思ってしまいます。

浮気現場を目撃したり行為映像を見てしまうと、フラバだけでなくトラウマになってしまうことも多いようですね。例え現場を見ていないとしても、自分の配偶者が別の異性と抱き合っていたことを考えると、気持ち悪く感じてしまって当然。行為どころの騒ぎではありません。

嫌悪感を持つようになる

再構築を選択して以降、家事や育児に積極的になったり労わってくれたり、良い妻&良い夫に変貌を遂げたパートナー。そんな姿を見ても、なぜか素直に喜べないのが再構築の難しいところです。

パートナーが反省していること&変わろうと努力していることを頭では理解しているつもりなのに、心と体が拒否をしてしまう……。「ありがとう」と言いたいのに、つい嫌味を口にしてしまったり。そんなあなたの様子にパートナーは何も反論せず、ただ悲しそうな顔をするだけ。それすら気に入らないのが困ったところです。

とにかく、パートナーに何をされても嫌悪感を持ち、イライラした気分になるのも再構築時特有の心理状況です。

浮気を責め続けると再構築は上手くいかない

夫婦である以上、浮気はご法度。理由がどうあれ、配偶者以外と肉体関係を持つ方が悪いので、浮気をした側は責められるべき話です。

とはいっても、再構築を選んだ以上、パートナーの浮気をいつまでも責め続けては上手くいくはずはありません。浮気の事実を水に流す必要はありませんし、つい過去の恨みつらみを言いたくなる気持ちも分かりますが、ここは一旦我慢。

お互いしっかりと向き合い、歩み寄って新たに関係を築いていく必要があります。

自分を振り返ってみる

パートナーがなぜ浮気に走ったのか、冷静になって考えてみましょう。

結婚前からすでに二股をかけていた……なんて場合は例外ですが、お互い「この人となら」と結婚をしたわけですから、自分のどこかに浮気をされてしまう原因があったはずです。

  • パートナーを異性として見ていなかった
  • 仕事を言い訳にして家族を疎かにした
  • 家事や育児を任せきりになっていた
  • 義実家とのいざこざを放置していた
  • セックスレスになっていた
  • コミュニケーション不足になっていた
  • 誕生日や結婚記念日に無関心だった
  • 「男磨き」「女磨き」を怠っていた
  • 家庭にパートナーの居場所がなかった
  • 口げんかが絶えなかった
  • 束縛しすぎていた

いかがですか?

もちろん、上記に思い当たる点があるからといって浮気が許されるわけでもないのですが、該当数が多いほど、当然パートナーへの不満も増えます。この状況で、他の異性に優しい言葉をかけられたら……あとはもう分かりますよね。

愛情表現や感謝、コミュニケーション

些細なことだと感じるかも知れませんが、愛情表現や感謝の言葉はとても大切。

パートナーが仕事をして給料を稼いでくること、日々の食事や洗濯、掃除なども当たり前に思って、不満ばかり口にしていませんでしたか?「毎日お仕事ご苦労様」「いつもおいしい食事を作ってくれてありがとう」など、ほんのひと言感謝の気持ちを伝えるだけで、今までの疲れが吹き飛ぶものなのです。

また、食事の後の晩酌&デザートタイムなど、夫婦2人の時間を作ってしっかりとコミュニケーションを取るよう心がけましょう。

その日にあった出来事、子供の話、次の休日の計画……とにかく会話をすること。そして、話を聞いてリアクションをしてあげることが大切です。パートナーが一生懸命話をしているのに、リアクションが薄いと「一緒にいてもつまらない」となってしまいかねません。

パートナーが、居心地よく感じる環境を作れるよう、ほんの少し言動を変えてみましょう。

浮気をいつまでも責めない

再構築にはフラッシュバックがつきもので、ことあるごとに過去の浮気を責めたくなるのは分かります。

とはいえ、パートナーが反省してやり直そうとしているのに、いつまでも浮気を蒸し返してグチグチ言ってしまうと、家庭の雰囲気が悪くなり元の木阿弥に。お互い、家に帰りたくない状況になってしまいます。再構築を選んだ限り、過去の浮気をいつまでも責めないのが鉄則です。

専門家にアドバイスを求めるのも効果的

再構築をよりスムーズに進めていくために、専門家の力を借りるのもひとつの方法です。

パートナーに罪の重さを感じさせた上で、今後どう関係を修復していくのか。同じ過ちを犯さないため、また、お互いの理解を深めるためにも下記の3点もぜひ抑えておいてください。

浮気&不倫の誓約書

配偶者を持つ身でありながら浮気や不倫をすることが一体どういうことなのか、パートナーにしっかりと理解してもらう必要があります。再構築=浮気をなあなあにする……ではありません。

次に浮気をした際には、どんなペナルティが課せられるのかを明記し、書面に残しておきます。公正証書化しておけば、何かあってももう言い逃れはできません。「次回はもうない!」と心に決めている場合は、離婚届けに記名捺印をさせておくのもありですね。

誓約書の記載方法は下記をご覧ください。

夫婦カウンセリング

前述したように、一口に再構築といっても簡単ではありません。

浮気された側は、フラバやトラウマに悩まされます。一方で浮気した側のパートナーも、妻や夫への不満を持っていればいつまでもモヤモヤした気持ちが拭い去れないでしょう。「自分が被害者だ」との思いから、イライラを募らせて相手に八つ当たりをしているような状況が続けば、夫婦関係の修復は困難です。

夫婦カウンセリングは、文字通り夫婦が一緒に受けるカウンセリングのこと。

カウンセラーを通じてパートナーと話し合うので、相手の話を冷静に聞けたり、自分を客観的に見られるようになります。自分を客観視して相手の気持ちが理解できれば、かなりの前進ですね!家庭内での相手への接し方も変わってくるので、夫婦関係の修復も期待できます。

夫婦関係円満調停

夫婦は同居して、お互いに助け合うもの……これは、法律でも定められていることですが、再構築が上手くいかないと夫婦関係が悪いまま同居だけを続けている状況になります。

夫婦関係調整円満調停とは、上記のようにギクシャクした夫婦関係を回復するため、家庭裁判所の調停を利用することを指します。調停委員の進行のもと、夫婦関係がおかしくなった原因をはじめ、夫と妻がそれぞれどんな努力をすれば改善するのか、解決策などアドバイスをもらいながら話し合いを進めます。

円満調停では夫婦が直接顔を合わせて話すことはないので、お互い本音で話ができるのが魅力。ふたりで顔を合わせて話をするとなると、浮気をされていた時の嫌な思い出がフラッシュバックして、落ち着いてはいられないもの。

円満調停では調停委員が仲介してくれますし、パートナーの顔を見ない分、冷静に本音を語ることができます。